敷地が十分に広いと、どんなかたちや間取りでも実現できそうな気になるものです。

その自由さから、かえっててがかりをみつけにくいときも。

 

これまで色々な「平屋」を拝見したことから、

北と南が外部(庭)に面するゆったりしたLDKを当初思い描いていましたが、

住まい手からお話を伺ううち、次第にそのような「定石プラン」にあてまらない気がしてきて・・

そんな住まいの紹介です。

 

それでは、お施主さんのご要望をみていきましょう。

ご要望から平屋で軒裏の木地が見える、

日本ならではの住まいが浮かびます。

この中から、プランの糸口になりそうなキーワードをさらに深ぼりしていきます。

お施主さんのSNSに作業風景の動画があり、

作業が音を伴うものであることが分かりました。

夜間に作業をされるということは

作業場と寝室との位置関係が、プランの手掛かりになりそうです。

 

また

室内のドアや引き戸は普段あけた状態で過ごされることから、

廊下に各個室が並ぶのではなく、住まい全体がワンルームのようなイメージも浮かびます。

 

個室は「寝室の一角」「キッチン動線の延長上」よりは、収納量がある、やや独立性の高いスペースになりそうです。

そんなことを考えながらできた間取りがこちらになります。

西側(図面左下)のワークスペースを広めにとったことで、予算や面積上、

あきらめていた「サンルーム」も実現しました。


この住まいの写真はコチラ

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