思うこと

懐の深い住まい
思うこと · 18日 4月 2024
どんな住まいをつくっていますか?と聞かれると、 住まいとは「暮らしを営むための器」であり 具体的には「なるべく空間そのものに余計なものがない」ということでしょうか。 折角の家づくりで大切にしていることがそんなことなんて・・と拍子抜けしてしまうかもしれません。...
松井郁夫さん設計「木組みの家」見学
思うこと · 18日 2月 2024
先日、東京で設計活動をされている松井郁夫さんの手掛ける住まいの建て方を拝見しました。 その名も「木組の家」。金物を使わず伝統的な木組みで建て方を進めていきます。 施工は森町の「木ごころ工房」さん。 梁せいがそろい、自然乾燥させた構造材がとても綺麗です。...

山間部の家並み
思うこと · 11日 2月 2024
去る2月のぽかぽかとあたたかな日 「森とすまいの会」の方たちと春野町で林業を営む方の山を訪れました。 家から車で天竜川を越え、秋野不矩美術館を過ぎると 次第に外壁や素材・形を競い合うような雑多な都市の風景がおわり、そこからはだいたいみんな同じ トタンの壁に瓦屋根、南側に建具がたちならぶ家が山裾にぽつりぽつりと建っています。...
思うこと · 03日 2月 2024
2025年4月以降着工の住宅に対し、断熱・気密性能を高め、エネルギー効率がよいとされる「省エネルギー住宅」が義務付けられます。それに対し、地域の気候風土に適した昔ながらの土壁や地場の職人による建具などを用いてつくられた住まいは、地産地消やコンクリートの使用量、廃棄物などの観点からトータルで環境負荷が少ないものの、断熱・気密性能が「省エネルギー住宅」と同様の基準ではないことから、「気候風土適応型住宅」として別枠扱いになります。 「気候風土適応住宅」の骨格はおおよそ決まっており、より具体的な項目に関しては、各地域ごとに詳細を決めることになっており、各地の取り組みを紹介する講習会を先日視聴しました。 そのなかで全国の取り組みも含めた現在の住まいづくりのあり方全体が「SDGs」の一環ということで最後締めくくられたのですが SDGsが描く「誰一人取り残さない未来」は、あくまで「人間のためだけ」の持続可能な社会であり、地球の持続可能性ではありません。自分が子供のころ学んだ世界の人口は50億人でした。現在はその1.4倍の70億人と急激に増え続けています。 動物は、お金も電気やガスがなくても、自然の摂理に沿ったバランスの中で命をつないで生きています。 お金や電気やガスなどのエネルギーは便利な一方、それらが機能しなくなれば、私たちは狩猟をするすべも、耕す土地もないのでいとも簡単に命を落とすことでしょう。 50年後、人間が生き続けていられるかどうか。気候変動は少し調べるとそれくらい深刻なものだと感じます。 自分自身もできる範囲で環境負荷の少ないことを選んでいるつもりではあるものの SDGsの精神は地球全体を考えたものではない、ということに今更ながら気づかされ、改めて危機感を感じた講習会でした。

思うこと · 17日 1月 2024
一人で仕事をしていると、自分はこう思うけど他の人はどうだろう。 とか、みんなはどうやっているんだろうと、情報収集をしたくなります。 本やインターネットも役立ちますが、やはりリアルな建築や人から得られる情報はとても貴重で、興味のある見学会や内覧会はなるべく足を運ぶようにしています。知らない方の内覧会にも一人で出かけます。...