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BLUE BOTTLE COFFEE 名古屋栄カフェ

先日、名古屋への用事のついでにBLUE BOTTLE COFFEE 名古屋栄カフェ に立ち寄りました。

内装デザインは、芦沢啓治建築設計事務所。

 

芦沢啓治建築設計事務所はメーカーと協働しながら家具も作っている。

内装の各所ディティールは家具・照明に至るまでとても繊細。丸テーブルは写真に写っているだけで高さと大きさを異にして3種あり、それ以外にもインターネットを繋げるカウンターやスクエア型など様々なシーンに対応するテーブルが用意されている。それぞれと組みあわせる椅子やソファもテーブルに応じた異なるデザインとなっている。最も大きな四角いテーブルを囲むソファ・チェアがテーブルの辺ごとに異なるデザインであったりと、実に細やかな仕事でした。

 

(建築と)内装と家具、照明などそこにあるものすべてがシームレスに繋がる空間の実現は建築・インテリア・家具デザインをすべてこなせる事務所の最大の強みであると同時に設計事務所のビジネスとしてもこの補完性が強みとなる。リノベーションでマンションの一住戸を扱う際、内装に目が向くことで、新築以上に家具・照明を含め一つの空気感を醸すことの重要性を感じますし、書籍などで目に留まるのも、なにか一つのものが主張していたり、あるいは互いに主張しあうのではなく相互補完的な事例が多いです。

 

最近拝読したオオヤミノルさんの本「珈琲の建設」。アメリカ発祥のサードプレイスとしてのカフェに対する日本の解釈について書かれていたこともあり、奥行感とともに空間を味わうことができたこともしみじみ良かったです。