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aoi celestie coffee roastery

パウル・クレー展のあと、隣の新栄町にオープンした アオイ セレスティー コーヒー ロースタリーへ。

 

 平日で空いている方とのことでしたが、30分程度待つほどの賑わいぶり。

曲線を多用した建物において、方向性を曖昧にするL型の煉瓦の床が、しっくりと馴染んでいました。床の煉瓦はいくつかのトーンがランダムに貼られていてます。

屋外床にも同じ煉瓦が敷かれており、行き止まりでは少しずつ煉瓦が小ぶりになり、気づけば道がなくなっている、といったしかけも、たのしげでした。

そして同じ色調の煉瓦がカウンターの壁やトップ、1階のカウンター席にも使われています。カウンターの上では煉瓦は平滑に研がれており、同じ素材の使い分けも見ていて楽しく、 また点検扉まで煉瓦を張り詰めるといった徹底ぶりでした。 

マニアックな話になってしまいますが、煉瓦貼の扉は重いのでとても大きな丁番がついており、その部分も淡いピンクベージュで塗装されており、様々な素材が使われながらも全体的に統一感のある、上品な仕上がりとなっていました。

床はテラゾータイル、トイレのカウンターもテラゾーです。

淡い色調の煉瓦と、補色でもある淡いグリーンベースのテラゾータイルやテキスタイルが組み合わせてあることで、煉瓦やタイルの重厚さを感じさせない上品なまとめ方が秀逸、とても印象的でした。

     

時間が経っても色あせないのが煉瓦やタイルの良さだと思います。数年経ってもオープン当初と変わらない、あるいはそれ以上に味わいが増した良い空間となっていそうです。

 

金物使いやコンクリートの天井が外部に向けてアールの壁面になっていく形状や器具のコンクリートへの埋め込みやとりあいなど色々と勉強になりました。

 

たくさんの方がここでの時間を楽しんでおられる中で、建築写真を撮るのははばかられ、写真は少なめなのですが、良い刺激をたくさんいただきました!