静岡県浜松市を拠点とする設計事務所です。
まわりの環境を注意深く読み込み、
住まい手との対話を重ねながら、
風景にとけ込む住まいを、
顔の見える施工会社・職人さんと、
なるべく手を伸ばせば届く材料で
つくっていきたいと考えています。
そうして作ったものが、
ハレの日もケの日も、
穏やかに過ごすことができる
どこかなつかしくてほっとする
「居場所」
となることを願っています。
私は自身が設計した住まい兼事務所で暮らし、仕事をしています。高性能な機器をたくさん詰め込んだ住まいというよりは、外の具合に応じて住まいや自分をあわせていく。そんなくらし方をしています。
季節のめぐり・植物の生長・材料の経年変化・・
それらを慈しむくらしを通じて豊かさについて考えることが
しごとにも影響しているように思っています。
業務内容
住宅・店舗などの新築
リノベーションの設計・監理
新築に加え部分的な増改築、マンション一住戸のフルリノベーションの設計・監理などを手掛けています。
土地や不動産さがしからご一緒することも可能です。小さなことでもお気軽にお問い合わせください。
自身の土地を探しについての記事(コチラ)もよかったらご覧ください。
私は山口県山口市に生まれ、小学校から高校までを名古屋で過ごしました。大学で美術・建築・造園など幅広く学んだ後、大学院へ。その後渡辺明設計事務所に入所。目黒通り沿いの事務所の裏手には閑静な住宅地で、風通しも居心地もよく、良い建築を学べる空気感に包まれていたように思います。
渡辺事務所での担当案件はどれも思い出深いですが、特に大きな影響を受けた仕事が2件あります。
1件目は、延床1500m2ほどの鉄筋コンクリート造の大きな住宅です。石や木でできた4つの浴室と7つのトイレといった、水回りの図面の書き方を教わりました。デザインというと造形に思いをはせがちですが、雨水を受ける屋根や窓、浴室などの「水の通りみち」をきちんと整理しておくことが、永く使ううえでは大変重要なこと。空気の通り道、構造的合理性などが複合的に絡み造形と深く結びついていることを学びました。
2件目は、大正時代に建てられた数寄屋建築の増改築です。古い建築が宿す魅力を生かしながら改築していく行為は楽しく、建築家、村野藤吾の数寄屋建築を見てまわり、家族を誘いバリのアマンリゾーツに出かけアジアの宿泊施設における「ラグジュアリー」を体感するなど、自身の身体を通して建築に向かっていくことの大切さを学びました。また日本の古建築の魅力は庭や豊かな環境なくしては語れないことから、建築と同時に庭づくりを考えるきっかけになりました。
2015年、設計事務所として独立し、色々なご縁をいただきながら今日に至ります。
1997
愛知県立旭丘高等学校 卒業
2001
京都府立大学 環境デザイン学科
生活デザイン専攻 卒業
2003
芝浦工業大学大学院
建設工学専攻 修了
2003~2010
株式会社 渡辺明設計事務所
<在籍時のおもな担当案件>
赤色の住宅(東京都)
2003~2005年 延べ床 1499.99 ㎡ / 地下 1 階地上 2 階建 / RC造 担当補佐
数寄屋建築増改築・スパ施設(静岡県)
2006~2008年 / 延べ床 1373.90 ㎡ / 地上 2 階 / RC・木造 雑誌「新建築」2008年10月号掲載
山並みを臨む山荘(長野県)
2007~2009年 / 延べ床 212.31 ㎡ / 地上 2 階 / 鉄骨造
小川沿いのすまい(愛知県)
2008~2010年 / 延べ床 194.46㎡ / 地 下 1 階地上 2 階 / 木造一部RC造
2015
中村らんアトリエ
一級建築士事務所設立
2023.11.
Katalist ブログにて自宅兼事務所を取り上げていただきました。 記事はコチラ
特に好きな建築家は、アルヴァ・アアルトやルイス・カーン、ルイス・バラガンです。
アアルトの人をやさしく包み込むような空間に惹かれますし、カーンの一見禁欲的に見える単純な架構のなかにある豊かさや、カーンとバラガンの「光」のあつかい方にハッとさせられます。3者ともにつくるものの大小にかかわらず、素材や人に対する愛情あふれるまなざしや誠実さを感じます。日本にも好きな建築家がたくさんいます。
〒432-8066 浜松市中央区志都呂町535-21
e-mail r-ageta@ra3.so-net.ne.jp
一級建築士事務所 静岡県知事登録 7528号
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