塗料をつくる

松煙の調合や経年を観察するためのサンプルを作りました。

 

外部で風雨にさらした杉材に♯240のやすりをかけ、焼酎で溶いた松煙:柿渋を下から1:0、1:1、1:2の割合で調合し作成しています。写真ではわかりにくいですが、柿渋の割合が増えると色味も柔らかくなります。

 

写真の背景にある外壁は杉材の上に、プラネットカラーを茶黒色に調合したものを二度塗り重ねています。それが経年で少しずつ薄くなってきており、数年後、メンテナンスで松煙+柿渋で塗り替えることも想定しています。

 

古くから日本で使われてきた材料を用いることで、より風景になじむといいなと思ういっぽう、立地環境や与条件が多様ななか、正解が一つあるわけではなく、そういったことを考えていくことも、愉しいことです。