家づくりは、多くの方にとり、一生に一度か二度の機会であるにもかかわらず、その完成形を事前に体験できないことは、ときに不安を伴うことと思います。そのような不安を楽しさに変えていくお手伝いをさせていただきます。
ご要望や実現したいこと
思い描く暮らし
お好みの仕上げやご予算
などの諸条件を
土地の持つ性質や制約、建築の構造、法的な面などあらゆる観点から整理して暮らしやすいカタチにしてまいります。
リビングの大開口から絶景を眺めたい
小さな土地だけどのびのび暮らしたい
ものがたくさんあっても気にならない住まいにしたい
明るい家にしたい
落ち着きのある家にしたい
ペットとくつろげる空間にしたい
仕事をするスペースがほしい
掃除が楽な家にしたい
「叶えたいこと」の中には、一見矛盾するものや、
実現が難しいように思えることもあるかもしれません。
もしかしたら実現できないかもしれない
と思われていたことを、
「こうしたら可能です」
「イメージとは少し異なるかもしれないけれど、こういうかたちなら実現できるし、こういったメリットもあります」
とご提案させていただき、お施主さんの表情が変わるのを拝見することは、ほんとうにうれしく、納得のいくカタチに落とし込んでいく過程に、とてもやりがいを感じます。
また、家づくりは「モノ」づくりでありながら、たとえば
車でいうところのカタチの先にある乗り心地やドライビング体験
コーヒーカップのカタチの先にあるコーヒーを淹れて飲むという豊かな時間
といった、カタチの先にある、その場所でくらす体験をつくることにほかならないと考えています。
そのため設計事例を実際に見ていただいたり
とことん納得のいくまでプランを練り、より具体的にくらしがイメージできるよう、図面やパース、あらゆる角度から眺められ、素材のイメージが伝わる模型、壁や床・天井・家具・建具などは、素材や色サンプルをご用意しながら打合せを進めさせていただきます。
常ひごろ疑問に思っているのは、住宅設計業界は土・日にお打ち合わせが多いので、業界の求める設計士像は、「土・日に働けて残業ができる人」です。そこに「お母さん設計士」はなかなかいないことでしょう。
年間何十棟のノルマをこなすなら、毎週末、仕事をしなければならないでしょう。けれど年間3人のお客様のお話をじっくり伺うスタイルであれば、必ずしもそうではありませんし、通勤にかける時間がなく、家事を終えた夜も仕事を進められるといった柔軟な働き方が可能です。余裕をもった仕事のしかただからこそ、お子様の急な熱などによる打合せ日の変更にも柔軟に対応できます。
また、普段、家事を担う立場だからこその、お施主様の生活スタイルに合わせた間取りのご提案が可能です。家事の負担を軽減する間取りをあらわす、「家事ラク動線」という言葉があります。キッチンと洗面所と浴室が一本の動線上でつながれていれば家事がラクかといえば、必ずしもそうではありません。
洗濯物を干すタイミングが朝か夜か、干す場所(バルコニー/室内/外/乾燥機)、そして乾いた洗濯物をどこにしまうのか。それは、ご家族により違いますよね。洗面所が寝室に近い方が良い場合もあり、ご夫婦で分担されることもあり、「家事ラク動線」は、じっくりお客様の生活を教えていただくなかで出てくる答えだと考えています。
「家づくり」はお引渡しとともに一旦区切りとなりますが、家での暮らしはずっと続きます。お渡ししておしまいではなく、住み始めてからも、とことんお付き合いいたします。
また、小さいことがストレスにならないように、ずっと続く暮らしの機微まで行き届いた、また何より住まう方の魅力あふれる気持ちのよい家づくりをしたいものです。
そして日々の暮らしはうれしいとき、たのしいときだけではないかもしれません。
ときにどうしようもなく落ち込むとき
仕事で疲れて帰宅したとき
体調がすぐれないとき
そんなときにも、そっとあなたとご家族に寄り添い、前向きな気持ちになれるような住まいでありたいと考えています。
Copyright & copy; Atelier Ran Nakamura, all rights reserved.